オーナーズブログ

デザイナーショーハウスストーリーact14 カーテン後編

京都のカーテンSHOP「シービーソウム」がお届けするインテリアブログです。 こんにちは、CBSOWMの吉川です。 みなさんは「デザイナーショーハウスストーリー」ってご存じですか? ご存じない?そりゃそうですね、11月は1本も書けませんでした(;・∀・) 一応、これまでの振り返りを。 デザイナーショーハウスストーリー リレーブログ act1 エピローグ(jay blue 2015.10.9up) act2 プロローグ(CBSOWM 2015.10.9up) act3 コンセプトとラフ案(jay blue 2015.10.11up) act4 壁紙を選ぶ(CBSOWM 2015.10.11up) act5 進みだしたプラン(jay blue 2015.10.12up) act6 ずれた額縁(CBSOWM 2015.10.13up) act7 スクラップの壁(jay blue 2015.10.16up) act8 VS (CBSOWM 2015.10.16up) act9トランクの扉(jay blue 2015.10.19up) act10ミニカーの木(CBSOWM 2015.10.20up) act11本の棚 と瓶の砂(jay blue 2015.10.22up) act12花の本、色の本(CBSOWM 2015.10.30up) act13カーテン前編(jay blue 2015.11.8up) ここまで読み返していただいた読者様、どうもありがとうございます。 そうなんです、いま、クライマックスなんですよ(笑) メインイベントである「カーテン」のお話です。 前回のリカさんのブログ、普通に読むとあまり違和感もないかと 思いますが、よく考えてみてください。 こんな舞茸の写真と・・ こんなスケッチが送られてきて・・ ・・・どうすんのよ?!(笑) インテリアコーディネーターさんや設計士さんにもいろいろありましてですね、 また取り扱うジャンルにもよっても立場はいろいろです。 今回のショーハウスのカーテンに関しては、リカさんがアイデアを出す、 ボクがそれをカタチにするべく生地をセレクトして指示を出す、そして アートケイさんが実際に試作をし、ミシンや針金やグルーガンを使い (え?縫製所さんですよね?^^;)・・ そしてモノが出来上がっていくというスタイルで製作されました。 まず何はともあれ、生地の選定。 最初にリカさんから「崩れ落ちるような儚いイメージ」「クラゲのような つかみどころのない浮遊感」というお題を出され、本人はそれをフリルのような 縫製でなんとかならないかと思っていたそうなのですが、ボクの中にはすぐに 「分解」の文字が浮かびました。 カーテンに限らず、生地づくりをした方はみなさん経験されているかと 思いますが、気になる生地があれば、どんな糸がどのように織り上げられて いるかを調べるためにまず「分解」してしまうものです。 ボクもS社で商品開発のお手伝いをさせていただいていた時は、来る日も 来る日も分解に明け暮れる日々なんてものがあって、そのときの経験が こんなところで役に立つ(?)とは夢にも思っていませんでした(笑)。 カーテンの織物は必ずタテとヨコに糸がありまして、タテとヨコを異なる 色の糸で織ると、シャンブレーという玉虫色の織物になります。 今回採用しましたカーテンは、石川県の製糸メーカー山越(サンエツ) さんが輸入しているトルコ製のレース。 経糸にゴールド、緯糸に濃淡2色のブルーを用いたシャンブレー生地で、 角度によりさまざまな表情を見せるのがお分かりいただけるでしょうか。 この生地の特性を活かし、本来ヨコ使いにする生地をあえてタテ使いに することで、緯糸を抜いて経糸のゴールドだけを残すという暴挙に出ました。 というかほぐす前提でこの生地にしているというわけなのですが。 アートケイの後藤さんからは「やめとけ」(笑)。 いやいや、このカーテンの肝なのですからそう言われて引き下がれません。 「裾は縫わないでいいのでそのまんまにしておいてください!」ってだけ お伝えしておきました。 さて、次はスタイリングです(今回は長いよッ) 舞茸のタッセルはアートケイさんがワイヤーの太さを変えたりしながら 何度も試作してくださるのですが特に「マイタケタッセル1号」のほうが なかなか形になってきません。 リカさん曰く、 「ぜんぜん違う」 「んー、なんか違う」 てな感じで、間に立つボクはひそかに(もういいんじゃないのこんな感じで) と思ったりするのですが、そこはスイッチが入ると譲れないモードに入る リカさん(汗)ご本人は至って自然なのですが、こだわり度は半端無く 上昇気流です。 (えっと、経過の写真は割愛しますが)試行錯誤の上、ようやくたどり着いた 原型がこちら。 いよいよ完成しました!アートケイの後藤社長は、今回「アパッチ」として Decoratorsのヒデキさんとのユニットも掛け持ち。「もうこれでご勘弁を、 お代官様~」の思いで完成にこぎつけました。 が。 「あ、シェアラインが抜けてる!?」 シェアラインとは、フリルの端のメローロックや裾ウェイトテープの巻きロックに 使うウーリー糸に色を付ける手法で、何十年前からあるのに何故か今カーテン業界で 話題沸騰の縫製仕様です。詳しくはこちら(笑) で、どうしても「ヤダ」と、作り直させる鬼デザイナー2人(;・∀・) ここでショーハウス開催2日前です。 アートケイさんからウーリー糸はこれでいいですね!と力強くおっしゃって いただき、この後藤さんの土壇場の熱量は修羅場をくぐり抜けてきた男だけが 持つ魅力です(あー、ふだんのお仕事で無理言っちゃダメですよ~) というわけで無事完成いたしました次第です(^^) フラワーバランスは大きさとカタチをいろいろ取り混ぜて指示をした ものですから、アートケイさんもはやカーテン屋ではなくてフラワー アレンジメント屋さんです。 トーソーのビーズトリムを細かく切って、カーテン生地で作った 花びらの花弁に仕込む地道な作業by後藤さん。 まさにうちのオカンも昔作ってた、昭和の造花づくりの技法です。 しかしおかげさまでたくさんのお花たちが出来あがってきました。 カーテンの取付にはトーソーのネクスティとニューバランス。 「青」に塗装をしております。ラッカースプレーに艶消しのトップコートを 吹いて隠れたこだわり。でも、見に来るプロの方々は絶対覗きこむ!と 思うと、塗らずにはいられませんでした(笑)。 編み上げのアイデアも、もちろんリカさん。開け閉めできないカーテンは 日常のボクのようなカーテン屋では到底発想し得ないスタイルで、でも ぜったいカッコイイに決まってます! レース地にそのままハトメでは弱いので、さらにアクセントボーダーに アルハンブラのレース刺繍がアップリケされた妖艶な生地をプラスしました。 実際には刺繍がストライプに並んだ生地ですが、刺繍された部分だけを 細く切って内側に継ぎ足しています。 この直径のハトメの黒色がなくて、設置の助っ人に来ていただいた岡室さん にマジックで塗ってもらったことや、通す紐が見つからなくて結局、設置の日の 夜中に二人でドンキホーテに靴紐を買いに行ったこととか、もう細かく書き出す とキリがないわけで、最後にクラゲの話だけ。 裾をほどく作業は思った以上に手強くて、岡室さん夫妻がコンビで片側を 解きだしてようやくその大変さに気づき、そうですねえ、だいたい1時間 かけて3cm進むくらいでしょうか(;´∀`) 現場に来た後藤さんからは「だからやめとけとww」 しかしここまで来て引き下がれるわけもなく、リカさんには21時すぎる頃に スイッチが入り(このときばかりはボクも岡室夫妻も「カチリッ」という 音が聞こえました。確かに聞こえたんです!)もう1枚を怒涛の勢いで リカさんが解いてくれまして、結果、こんなに美しい金色が! 床に敷いているのは、ボーダーと同じスペインのアルハンブラの コレクションの椅子生地です。ここに浮かんだ「クラゲの足」には おかげさまで皆様が目を留めていただいておりました。 まぁこんな感じで超ギリギリですので、これらのカーテンは開催前日に 後藤さんみずから岐阜よりクルマを飛ばして持ってきてくれました。 もちろん作業は夜中近くまでかかり・・ リサブレアの石川さんが差し入れにピザをご用意してくれまして、もう 今まで食べた中で一番おいしかったというくらいでして。 ヒデキさんも交えてアパッチチームと三宅VS吉川チームで休憩中の1コマ。 一番右がアートケイの後藤社長、そうそう、先日のジャパンテックスでは リカさんと共にトークショーをされておりました。 こんなふうにして、いろんな人のいろんな頭と手先をぐるぐるとめぐり ながら、ショーハウスのカーテンは出来上がっていきました。 まだ2,3書き忘れていることもあるのですが、もう流石に読者の 皆様も飽きてきていらっしゃることでしょうからそろそろお開きに したいと思います。が、これどうやって終わるんだ?www 次回「デザイナーショーハウスストーリー act15 チケットの照明」 どちらのページもブログランキングに参加しています。それぞれに くっついてるボタンを押していってくださいね! にほんブログ村 インテリアブログ カーテン・ブラインドへ にほんブログ村 インテリアブログ 北欧インテリアへ facebookをされている方はCBSOWMのフェイスブックページにも「いいね!」してくださいませ! 下の「Facebook」のボタンを押した後、CBSOWMのfacebookページにある「いいね!」ボタンを再度押して下さい。 お友達も歓迎ですので、一言メッセージを添えてリクエストしてくださいね^^