年々視力が落ちて読書量が減りつつあるのですが、それでも本はいつも心を豊かにしてくれると知っているので生涯やめることはないでしょう。
少々乱視がひどいということを数年前に知り、さらに老眼が追い討ちをかけていますが、世の中には眼鏡という素晴らしいものがありますので
(この歳になるまで眼鏡が必要になることなど想像もしていなかったことはさておき)、文明の利器を駆使して気になった本はなるべく購入して読むようにしています。
ところで、昔々のブログでは施工例の合間に本や音楽の紹介をしていたこともあったので、長続きさせるためにもちょくちょく挟んで行こうと思い立ちました。
という前置きからのこんにちは、京都のCBSOWMです。
そんなわけで今日はつい先週、8/31に発売になりましたインテリア書籍をご紹介いたします。
「北欧の照明: デザイン&ライトスケープ」
小泉隆・著 学芸出版社
北欧の建築・インテリアデザインの研究者として数々の著書を出されている小泉氏が「照明」に特化して
「デザイナー」という切り口から北欧の照明の考え方、名作、施工事例など幅広くわかりやすく教えてくれる、
まさに教科書のような本です。
いや、教科書がどんなものだったか今ひとつ記憶にないのですが。
ヘニングセン、ヤコブセン、アアルト、クリント、このブログにたどり着いたインテリア好きな方なら誰でも一度は耳にしたことのあるデザイナーの、照明器具や建築物の名作の数々。
例えばルイス・ポールセンやアルテック、レ・クリントのペンダントライト。
今や某お値段以上の量販店や、おしゃれな雑貨チェーン店に行きましても、ネット通販で検索してみましても、
似たようなものが大量に、そして破格で見つけることができます。
でも、なんか違う。
当店のお客様にもPHランプなど、北欧デザインの照明のファンは多く、CBSOWM施工例ブログでもよく見かけられると思います。
そして本物を知り、実際に使ってその良さを知っている方は、価格が高くても買い求め、とても満足されているのです。
というか、買って失敗だった、なんて話は聞いたことがありません。
それに、もしただ高いだけならいくら名作でもとっとと売れなくなってパチモンに駆逐されて潰れてしまっているはずですよね。
例えばPHランプのシェード が作り出す空間は、なぜあんなふうに癒されるのか、そして美しく見えるのか。
それは偶然の産物ではなく、ちゃんとした理論の上に成り立っています。
「眩しくなくて」「効率的に光を届け」「光の色にこだわり」「器具自体を美しく見せる」
こうしたことがパチモンでは実現できていない、それを経験して知っている人だけが、
本当に満足のいく豊かな暮らしを手に入れることができているのだと言っても間違いではありません。
と、まぁ例えばということで書いてみましたが、デザイナーたちの生い立ちから照明に対する思い、製造過程だったり、
たくさんの著名物件で使われている実例だったりと、どの切り口も興味深いことばかりで、
それでなくても500点もの写真を眺めているだけでも、なかなかに幸せな気分になれちゃいます。
リンク先のAmazonのページでは、目次や中身のチラ見せもありますので、ご興味ある方はちょっとのぞいてみてはいかがでしょうか?
もしすぐには買えなくても、これを読んで本物を知れば、次に買う照明器具のお気に入りを見つけておくのも楽しいかも。
またプロの方であれば、本物の良さをプレゼンするのに最良のテキストになるかもしれません。
というわけで本のレビュー、いくつか書いてみようと思います。
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