京都のカーテンショップ CB SOWMがお送りするインテリアブログです。
例えば、このクッション。・・・ヤバイ。実にヤバイ!ちょっとビックリでス。
ここ数年、ヨーロッパでも継続して人気のシニール糸を織り込んだボーダー柄。
カラーもアイスブルーを取り入れた新鮮でシャープな印象で、モダンなお部屋作りが
できそうです。当店でも早速、展示サンプルの依頼に加えました。
が、このクッションではカタログから選ばれることはないかも・・。
サンゲツのカタログの特徴としては、もういや!っていうくらいにクッションが
登場します。上の写真みたいに、施工例の7割くらいの勢いでクッション。
実際、カーテンと共生地のクッションというのはコーディネートの基本では
あるんですが、あくまで実用的なものとして重宝するものであって、いまどき
のシンプルモダンな空間にはそんなに必要とされていない気がする。
エル・デコやcomfortといったインテリア雑誌を見ても、家具メーカーの
カタログやHPを見ても、なかなかクッションにはお目にかかれないんですけどね。
このあたりはカワシマセルコンやスミノエはさすがに心得ていて、余分なものを
極力排除して、カーテンを際立たせた写真が多いです。先日も書いたように、
サンゲツはカーテンに「寄り」すぎた写真が多く、部屋の全貌が見えてこない。
お客様は「カーテン」を買いに来ているのではなくて、暮らしたい「空間」を
買いに来ているのになぁ。
このあたりは織物として非常に手の込んだもので、まさに匠な味わい。こんな
小さな写真ではなくて、もっと大きな生地でたっぷりと光を取り入れた部屋で
ご覧いただけたらきっとご満足いただけることでしょう。そんな素敵な生地が、
構成や写真で魅せきれてないのはほんとに残念。
・・・・と、いろいろ書きましたが、今回のアリア、前回より逆行してしまった
感じがしてなりません。ある意味サンゲツらしさではありますが、それはwish
とかで推し進めてもらっていればよかったのに・・という思いです。
中身の生地は他のメーカーよりいいものもいっぱいあって、それを世の中に
発信して提供していくのはわれわれショップの役目でもあります。カタログだけ
ではなく、本物のファブリックを直接見て触って感じていいただけるショップ作り
をすることで、皆様に感動を得ていただければいいなぁ、とか、考えてます。
カーテン選びはカタログにとらわれず、生地本来の良さが伝わるショップで、
ぜひ。
今日もお読みいただきありがとうございます。