少し前になりますが、4月7日にスイスのファブリックメーカーFISBA社の大阪での展示会へ
行ってきました。
残念ながら撮影は出来なかったのですが、暗闇の中でスポットを浴びながら次々と生地を
広げて見せていくピーター・シュナイダー氏の有名なパフォーマンス、本当は業界の人ではなく、
一般の方にももっと見ていただければいいのにと思います。
それはさておき、日本フィスバのマイケル・フィッシュバッハ社長は「今年のトレンドカラー
は、アイスブルー、そして土色」とおっしゃっていました。
「アイスブルー」と言っても言葉では表現しにくく、グレーがかったもの、緑がかったものなど
割と広範囲にわたる気がするのですが、たしかにブルーグレーやターコイズ系のカーテンが
昨年辺りからよく売れ出しました。涼しげでありながら寒々しくはなく、モダンでかわいいのに
なぜか子供っぽくない大人な感じ。不思議な心地よさがある色です。
「土色」というのは、日本では逆に「アースカラー」という呼び方が馴染んでおり、赤茶、
オレンジ、テラコッタ、ダーキッシュブラウンなどがその仲間になります。もともと土は人間
にとって歴史と共に..という講釈は長くなるので省きますが(笑)、土色が人にやさしく
落ち着きと安らぎを与えてくれる色であることは間違いありません。
で、本題。
ご覧の通り、このブログでも度々ご紹介しております、英国WILMAN社の新作のサンプルが
ようやく届きました。
やはり、と言っていいのかわかりませんが、「アイスブルー」「アースカラー」がしっかり
取り入れられています。まずはブルー系のラインナップ↓
写真でお伝えしきれませんが、手前(左端)のプリントはスウェード調のベース生地、隣は
光沢のあるジャガード、その隣はリバーシブルで使える風通織(二重組織)、さらに右端は
モール糸で立体的に表現した笹と花のモダンな組み合わせ・・・と、まったく異なる素材や
デザインをコーディネートさせて展開するWILMANならではのワザ。まったくため息が出る
素晴らしさです。続いてアースカラーなシリーズ↓
同じデザインなのにまったく印象が異なりますね。あたたかみのある色でシックで
やさしく、でも力強く、といった感じでしょうか。
↑ついでに特に印象深かったので「ブラック」系統のシリーズも。モノトーンも今年の
トレンドとして去年から言われていますが、従来のハード&クールなテイストではなく、
ベージュやブラウンといったナチュラルを取り込んだやわらかいモノトーンが人気を
集めそうな気配です。
今回はWILMANの生地を紹介しましたが、春を迎えていろいろなサンプルが届いていますので
これからもどんどんとご紹介していきます。よろしくお付き合いくださいませ。
ブログランキングに参加しています